「ヨガの呼吸法って、どんなもの?」「ヨガって健康にいいの?」

ここでは、そうした疑問を解消する
“ヨガに関する基本知識” をご紹介!
ヨガ初心者の方は、まずこちらをチェックしてみてください。

ヨガ呼吸法(プラーナーヤーマ)について

ヨガ呼吸法(調気法)は『プラーナーヤーマ』といいます。
「プラーナ(気、生命エネルギー)」「アーヤーマ(停止、伸ばす、拡散)」というサンスクリット語(※1)
からなる言葉で、呼吸によって取り入れたプラーナを体内に留め、さらに体中へと広げる方法です。
呼吸器は、消化器や循環器などと違い、意識することで操作(コントロール)できる器官です。普段、当たり前のように行っている呼吸を訓練することは、心身を鍛えることにつながります。

呼吸と「心」のつながり

“呼吸をコントロールし、整える” という行為は、心の乱れを整え、感情をコントロールすることにもつながります。呼吸と自律神経は、密接に関わっているのです。

呼吸と「体」のつながり

呼吸を整えることで、「血行促進」「デトックス」「免疫力の向上」といった効果が期待できます。

ヨガ呼吸法(プラーナーヤーマ)でダイエット効果も…?

深い呼吸を繰り返すことでインナーマッスル(腹筋など)の筋力が養われていきます。筋肉量が増えることで基礎代謝、脂肪燃焼率が高まり痩せすい体をつくり ます。また血液の循環がよくなり、むくみが改善され体がスッキリ軽くなります。みなさんは普段どのように呼吸していますか?ヨガの呼吸で内側美人を目指し ましょう。

(※1)古代インドの標準語です。“完成された言語” という意味があります。
ヨガの経典である『ヨーガ・スートラ』『バガヴァッド・ギーター』『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』などもサンスクリット語で書かれています。Yogalog でも、サンスクリット語でポーズ名をお伝えしているクラスが多数あります。

ヨガにおける呼吸法の定義

ヨガにおいて、プラーナーヤーマはアーサナ(※2)と同じくらい大切だと考えられています。
ヨガの教典『ヨーガ・スートラ』では、プラーナーヤーマをすることで、心の輝きを覆い隠していた煩悩が消え去り、心のさざ波が静まり集中し、瞑想に適した状態に導くと述べられています。
プラーナとは、命あるもの全てにおいて働いている生命エネルギーのこと。
すなわちヨガの呼吸法プラーナーヤーマは、酸素を取り入れ二酸化炭素を出す単純なガス交換だけではなく、自然の中にある生命エネルギー全般を扱い整えるというものなのです。

(※2)アーサナの語源は、アース(坐る)という動詞です。元々は瞑想する時の「坐法」を指していましたが、現代ではヨガのポーズ全般を指す言葉として使われています。

ヨガで期待できる効果とは?

ヨガのポーズや呼吸法は、心身のさまざまな部分への効果が期待できます。

日常を忘れてヨガに取り組む時間は、きっとあなたに安らぎをもたらしてくれるでしょう。また、さまざまなポーズや呼吸法を実践することで心肺機能を高めるほか、「筋力の強化」「骨格の矯正」「血行促進」などを通じて、強く健康な体づくりをサポートしてくれます。新陳代謝も活性化されるため、「太りにくく痩せやすい体を目指したい」という方にもおすすめです。 あなたもヨガを通じて心を落ち着かせ、健やかで安定した心身を取り戻しませんか?

ヨガの歴史

ヨガは、古代インドで生まれた修行法のひとつ

「柔軟体操」「健康法」「ダイエット法」など、現代のヨガに対するイメージはさまざまですが、ヨガは元々、古代インドで生まれた解脱に至るための修行法のひとつです。

ヨガの語源はサンスクリット語の「yuj(馬にくびきをかける、馬と馬車をつなぐ、結合するなどを意味する動詞)」であり、ヨガという言葉には『馬を上手にコントロールしながら目的地に到達する』『乱れた心を一点に結びつける』『大宇宙と小宇宙を結びつける』など、さまざまな解釈があります。

↑閉じる

一説によると…ヨガの歴史は 5,000 年!?

ヨガの起源は明確にわかっていません。インダス文明の遺跡から、ヨガの坐像のようなものが発掘されていることから、約5,000年前からヨガが行われていたとも考えられています。

ヨガに関する説明が出てくる書物の中で最も古いのは『カータカ(カタ)・ウパニシャッド』(紀元前500年~紀元前200年頃)です。その中で、ヨガという言葉は「感官の確かな制御」「心統一」という意味で使われています。

↑閉じる

現在、広く普及しているヨガは「ハタ・ヨーガ」の一部

最も古典的なヨガとして知られている「ラージャ・ヨ-ガ(※3)」は、瞑想による心統一を図るヨガです。

200年頃、聖師パタンジャリによってまとめられたラージャ・ヨ-ガの経典『ヨーガ・スートラ』には、解脱への具体的な方法が記されています。
1000年頃には、これまでの瞑想を中心としたヨガに対し、全身を使って解脱に至る「ハタ・ヨーガ」が出現しました。ハタ・ヨーガの代表的な経典『ハタ・ ヨーガ・プラディーピカー』には、坐法(アーサナ)や調気法(プラーナヤーマ)など、肉体を浄化し強化する具体的な鍛練法が記されています。

↑閉じる

(※3)ラージャとは、サンスクリット語で「王者・王道」の意味。